スウェーデン三大難関の一つ “仕事探し”をどう乗り越えるか…
なかなか見つからずに悩んでいる人も多くいるのではないでしょうか。
筆者もそうでした。応募できそうな案件には限りがあり、メールしても連絡がない日が続く。
同僚の話によれば、求人50件の応募から始まり、面接を経て採用に至ったのは2件だったそうです。笑
採用される確率がたったの4%とはビックリです!!
ただし、これはあくまで正攻法(Webサイトから応募)を駆使した結果だと筆者は思います。
主流とは言い難い方法ですが、応募したい職場に直接CV(履歴書)を渡しに行く方法もあります。
どこかのブログで、”スウェーデンではCVを直接渡しにいくことは普通です”と読んだことがありますが、周りでそんなことをやっている人は筆者を除いて聞いたことがありませんでした。笑
一つ言えるのは、その行動力が最終的に採用に結び付いたということです。
ここでは、個人に好きだったローランドの話・読んだ本の話を交えながら筆者の実体験を紹介します。
※職探しを飲食関係に絞った場合を想定
デジタルな時代だからこそ、原始的な行動が相手を動かす!!
チャンスが多いのは直接CVを渡すこと!?
Web・SNSがこれだけ発達した現代です。
スウェーデンでも、仕事探しの主流は間違いなくWeb・SNSからの応募になります。
しかし、競争率が高いために応募しても連絡すら帰ってこないのが現実です。笑
実際、職場の採用担当者も言っていましたが、毎日何十通も連絡があるんだとか…
採用担当者が見たくなる、魅力的・見映えするCV(履歴書)を作成しよう…
もしかしたら、この考え方が間違っているかもしません!!
送ったメールを採用担当者のメールリストの一番上に移動されることはできません。
しかし、直接渡せばその場でCVを読んでもらえる可能性が高いです!!
筆者の経験上、渡すことができれば、その場で見てみてもらえる確率は高いです。
応募方法を変えたらチャンスが増えるかもしれませんよ。
簡単に言ってしまえば、飛び込み営業なので、緊張するし、大変ですが相手の反応を気にする必要はありませんよ!!
よっぽど混み合った時間を避ければ、嫌な顔をされることはほとんどありませんでした。
CVは現地のWebサイトからサンプルをダウンロードできます。
ホスト会の帝王 ローランドの営業アドバイス
少し前になりますが、host-tv.comという番組でローランド含む伝説のホスト4人がまだ駆け出しの新人ホスト4人に人気になるためのアドバイスを提供するという内容でした。
そこで、時間外営業について話題になったんですが…
1人の伝説のホストが「連絡する女の子を全員彼女だと思え!!」と新人に言いました。
すると、ローランドが「俺はマメじゃないから、絶対できない。だから○○さんはホントに凄いと思う」と言ったんです。
すると同時に、新人に別のアドバイスをしました。
※内容の一部を抜粋
以下 ローランド = R / アドバイスをもらうホスト = A
R「君、出勤前も女の子に営業はしてる?」
A「まぁ…そうですね。お店に来て欲しいって言ったりはしてますけど…」
R「どうやって女の子に伝えてるの?」
A「メールで連絡してます。」
R「うん。そもそもやり方が間違ってるよね?」
R「仮に保険会社があるとして、俺たちみたいにすでに有名なホストが大手。つまり、知名度がある大手なら何も言わずに相手から会いに来る。」
R「次に中堅会社。広告を出したら相手が来る。」
R「最後、中小・零細企業。広告を出しても誰も会社名を知らないし、商品の良さもわからない。じゃあ、どうするか。1軒1軒を自分の足で周る。広告を持って行ってね。それで説明をするわけ。他の会社の商品に比べてうちの商品はここが良いですよ!絶対にうちがいいです!!ってね。」
R「それで初めて相手が良さを知る。検討をする。」
R「君はまだ零細企業だよね?それでメールで連絡しても誰も会いに来ないよ?自分から会いにいかなきゃ。それで会ってくれなかったら、電話する。電話に出てくれなかったら、そこで初めてメールだよね。そもそも、君のやり方が間違っているよ。」
つまり、スウェーデンでの自分の立ち位置を知った上で、どの行動を選択するかが重要になると思う。
ちなみに、応募時点で筆者は完全に零細企業でした。笑
筆者の詳細はこんな感じでした。
- スウェーデン語 不可(書く・読む・話す)
- 英語 中級(TOEIC 550点くらい)
- 職歴 レストラン経験(ウェイター 2年/キッチン 4ヵ月)
- ブランク 4年以上
どのお店に行っても、スタッフのほとんどがスウェーデン語を話します。
そのため、筆者は接客がないキッチンスタッフに絞りましたが、経験はほとんどなく、謙遜抜きで調理技術は並以下です。笑
しかも、並以下の技術でブランク付きです。
この内容でよく就職できたなーと改めて思いました。笑
仕事探しの方法は一つじゃない
スタンフォード大学の講義で実際に学生に出した課題だそうです。
チーム分けをして、元手の5ドルが入った封筒を渡す。
計画を練る時間は4日与えるが、封筒を開けたら2時間以内にできるだけお金を増やすこと。
後日、一枚のスライドに稼いだ方法をまとめて3分でプレゼンするという内容。
できるだけ多くの価値を生み出そうとした学生はどんなやり方をしたと思いますか?
答えを見る前に、 1分間 考えてみましょう!!
実際に学生からは以下のような回答があるみたいです。
【よくある回答】
- ラスベガスに行く
- 宝くじを買う
※この回答をするとたいてい笑いが起こるそうです。笑
※それなりのリスクを取って大金を稼ぐという、ごくごく低いチャンスに賭けている。
【一般的な回答】
- 洗車サービスをする
- レモネード・スタンドを開く
※元手の5ドルで材料や道具を揃えて、使ったお金よりも多少儲ける。
【優れた回答】
- 人気レストランの長蛇の列に代わりに並ぶ
- 事前に席を予約して欲しい人に売る
- 自転車の空気圧を無料で調べる。その後、必要であれば有料で空気を入れる
※元手の5ドルには手を付けず、2時間で解決できる身近な問題に注目した。
【超優れた回答】
- 3分間のプレゼンの時間を企業に売る
※クラスの学生を採用したいと考えている企業にその時間を買ってもらった。
※元手の5ドルと活動時間の2時間には手を付けず、プレゼンの時間で最大限の成果を出した。
ここで重要なのは、できるだけ多くの価値を生み出そうと、課題に真剣に向き合い、常識を疑った結果…豊かな可能性に気が付いたことです。
目的が同じでもやり方は自分で変えられるかもしれません。
筆者の仕事探しの体験談
Webサイトの求人内容をスクロールしながら思っていました…
自分以上の言語力・経歴を持つ相手とWeb上で競っても勝ち目はなさそう。応募する方法を変えるしかない。
考えた結果、印刷したCVを数十枚持ち歩きながら、調べ上げたストックホルムの都市部にあるアジア系レストランを全て周りました!!笑
確実に50件以上周っています。😊
もちろん、全てのレストランが笑顔で対応はしてくれませんし、受け取ってくれない場所もありました…
日本で同じことをやれば、「ん!?なんだこいつ?」ってなりますよね??
それでも、直接CVを渡す方法も受け入れられるのがスウェーデンです。
そして、受け取ってもらえた場合は必ずその場でCVを見てくれました!
そう、チャンスの順番はあなたのやり方で変えられます!!
仕事探しをする前にもう1度、自分の言語力・経験を振り返ってみてください。
そして、その経験から自分が挑戦できそうな業種・業界はどこですか?
あなたはスウェーデンで大手?中堅?中小?零細!?
筆者は間違いなく零細企業でした。笑
チャンスがあるのは直接会った人!?
ここで一つ、筆者がとある事情から部屋の借り手を探していた時の話をします。
遡ること2019年3月、オーストラリアのメルボルンにあるアパートの1室に住んでいた筆者…
都市部で立地条件が良く、キレイで都会的なアパートだったんですが、ストレスが凄かったんです。
いつもシンクに積まれた洗われていない食器・爆音のミュージック・大人数でプライベートがない部屋などなど…
その状況にストレスを感じていた筆者は家主に言いました。
自分の代わりに新しい入居者を探すことを条件に、契約満了前に退去させてくれ。
※通常、契約満了前に退去する場合、預けている保証金は返金されない
そして、現地Webサイトに “入居者募集” の投稿をしてから2日後…
あらゆる連絡手段(メール・電話・SMS)で希望者から10件以上の連絡がありました。
最初はすぐに見つかると思っていましたが、日々増える希望者とやり取りをするのは思った以上に大変でした。笑
そして、選択肢が多すぎると選べなくなってしまうから不思議ですね!!
筆者が最終的に選んだのは、応募者からではなくて個人的にたまたま知り合った人でした。
その人と話していると、どうやら物件を探している様子。
※もちろん、筆者がアパートを出たい理由などは全て正直に話しました。笑
すると…
そのことだったら、まったく気にしないです。見学してもいいですか?
その後、部屋の見学を一緒に済ませると…その場で彼は入居したいと言ってきました。
当初、連絡があった10人くらいから選ぼうと思っていましたが、タイミング良くたまたま知り合えた人に決めたのです。
チャンスの順番は一瞬で入れ替わりました!!
チャンスの順番を入れ替えろのまとめ
スウェーデンにワーホリで1年間滞在したいなら、仕事探しは避けては通れません。
正直、筆者も大変で辛い思いをしましたが、最終的にはいい思い出になりました。笑
避けては通れないからこそ、課題に真剣に向き合って方法を考える。
この記事を読んだあなたは必ず大丈夫!!
なぜなら、言語力・経験もない筆者でもなんとかなりましたから。笑
最後にポイントをまとめておきます!!
- 応募方法の主流はWeb・SNS
- 採用担当者は日々、大量のメールを受け取っている
- スウェーデンでの自分の立ち位置を考える
- CVを直接渡す方法も検討する
- 自分に合った方法を考えてみる
- 当たって砕ける行動力も大事
- この記事を読んだあなたは大丈夫
まず、仕事探しの方法から知りたい人はこちらのブログを読んでみてください!!
CVを印刷する場所と方法はこの記事で確認しておきましょう。
コメント