北欧と聞けば、オーロラをイメージする人も多いのではないでしょうか。
その通り、スウェーデンでもオーロラを鑑賞することができます。

せっかくだから、オーロラは観てみたい!!
そして、スウェーデン北部に位置するアビスコには、世界一オーロラの観測に適したと言われているオーロラ・スカイ・ステーションがあります!!
ハイシーズンになれば、世界中からオーロラを鑑賞するために多くの観光客が訪れるそうですよ!!
その村は北極圏に位置しているため、ストックホルムから移動する場合、かなり距離があります。
しかし、憧れのオーロラに出逢えるなら、その価値があるのではないでしょうか。
筆者は実際に訪れているので、アビスコ村の行き方と泊まったホテルを紹介しておきます!!

一生に一度は北極圏に行こう!オーロラを観よう!
アビスコはオーロラベルト直下に位置する村
みなさんもなんとなく、疑問に思うことがあると思います。笑

そういえば、オーロラってどこで観られるの?
結論から言えば、オーロラベルト直下に位置している場所が最適です。
ちなみに、オーロラベルトの範囲は以下になります。

このオーロラベルトの範囲に、前述したスウェーデンにあるアビスコも含まれています。
そのため、より確実に鑑賞するために多くの人がオーロラベルトを目指すわけです。

ってことは、ストックホルムから観ることはできないの?

それはよく聞かれる!!実は運が良くて、夏の時期(7月・8月)に鑑賞することができた!ただ、毎年ではないみたい…
アビスコの行き方

アビスコは人口わずか89人(2025年時点)のみで、人がほとんど住んでいない村です。
ですが、アビスコ国立公園という広大な面積を誇る公園があります!!
なんと、広さは7,700ヘクタールで、東京ドームに換算して1,638個分です。
広すぎてちょっと意味がわからないです。笑
そんなアビスコですが、オーロラを鑑賞するための条件が揃っているため、多くの人がそこを目指してやってきます。
しかし、ストックホルムからでも約1,200 kmありますので、移動には時間を要します。
ストックホルムから出発する場合、ルートは2つあります。
ルート1 寝台列車(SJ) | 寝台列車 (ストックホルム中央駅 – アビスコツーリストステーション) | |||
移動時間 | 約17時間 | |||
ルート2 飛行機 | 快速電車 (ストックホルム中央駅 – アーランダ国際空港) | 飛行機 (アーランダ国際空港 – キルナ空港) | バス (キルナ空港 – キルナ市街) ※市街 ~ キルナ駅 徒歩15分程度 | 鉄道(SJ) (キルナ駅 – アビスコツーリストステーション) |
移動時間 | 約18分 | 約1時間40分 | 約20分 | 約1時間40分 |

うーん、どっちのルートにするか迷う〜

迷った末に、ルート2を選択した!
快速電車(アーランダエクスプレス)でアーランダ国際空港に移動

今回は、筆者が実際に移動した方法を例にして、アビスコまでのルート(飛行機)を解説します。
まずは、アーランダ国際空港まで移動する必要があります。
そのため、速くて快適なアーランダエクスプレスを利用しました。


少し割高で片道340 SEKしますが、時間帯を問わず運行しており、空港までわずか18分です!
早朝ですから、バスより現実的だと思います。



6時半前に空港に着きましたが、それなりに売店・コンビニ・飲食店が営業していました。
朝食がMAX(ハンバーガー)だった人もいました。笑
筆者含めて、すでに重装備の人がいましたから、きっとオーロラハンターだったと思います!
飛行機でアーランダ国際空港からキルナ空港に移動

飛行機で約1時間40分かけて北上します!
市内からたったこれだけの移動時間で北極圏に到着するってすごいですよね!?
飛行機を降りたら非常に寒いので、アウターは機内に持ち込むようにしましょう!

短い空の旅が終われば、写真のような世界が待っています。

着陸前に景色を見ていましたが、空港の周りにはほとんど同じようなたくさんの木と積もった雪しかありませんでした。


太陽が出ていない曇りの場合、ひたすらにどんよりしています。笑
まさに白銀世界ってこのことなのかもしれません…
気温だけならストックホルムと似ていますが、体感温度は圧倒的に低かったです!

北極圏に足を踏み入れる瞬間ってワクワクする!
バスでキルナ空港からキルナ市街に移動

写真はありませんが、空港に到着したらキルナ市街まで移動できるバスがあります。
アビスコ行きのバスは、基本的に飛行機が到着する前に出発しています。笑

到着しても白銀世界は続きます。
ですが、人口の光が増えたり、ショッピングモールがあるとなんだか嬉しくなります。




街に到着後、時間があったので、街のはずれを簡単に歩いてみたのですが…
等間隔に住宅はありますが、お店がなければ、車も人もほとんどすれ違いませんでした。
視界も悪く、たまに吹雪いてくる時もあったので、あまり遠くまで行かないようにしましょう。
戻るためのバスも本数が少なく、誰もいない場所でバスを待つ必要があります。笑
徒歩でキルナ市街からキルナ駅に移動

市街から徒歩15分くらいの場所にキルナ駅があります。
たしか、バスがなかったので、徒歩 or タクシーで移動することになると思います。
余談ですが、筆者はGoogle Mapを頼りに歩いていたら、民家に侵入しかけたり…落とし穴みたいなやつにハマりかけたりしました。笑

少し迷いましたが、キルナ駅に到着しました。
スーツケースを持っている場合、少し距離があり、足元が悪いのでタクシーがおすすめです。
アビスコに向かう場合、Narvik行きに乗る必要があるので、約3時間待つ必要がありました…


正直少し心配でしたが、寒さを凌ぎながら待つことができる環境は整っていました。
暖房完備・充電可能・Wifi・トイレがありますが、食料・飲料の販売は一切ありません。
つまり、キルナ駅に向かう前に、市街で食料・飲料などの調達をすることが重要です!!
鉄道でキルナ駅からアビスコツーリストステーションに移動

キルナ駅から鉄道(SJ)に乗ってしまえば、長い長い移動もこれで一安心です!

鉄道(SJ)は事前予約制ですから、公式サイトでチケットは購入しておきましょう!
前述した飛行機の移動時間と同じく、約1時間40分の旅になります。

ついに、もう少しでオーロラだね!
アビスコツーリストステーションに到着

ストックホルム都市部にある自宅を早朝5時半くらいに出発後、宿泊先に到着した時刻は18時を超えていました。
移動(乗り換え時間を含む)だけで12時間以上かかることになります。笑
ゲストハウス(宿泊先)の名前はアビスコツーリストステーションSTFです。
駅の真横にありますから、到着後に迷う心配がありません!

ゲストハウス以外の選択肢はあるの?

ホテル・ペンションとかの選択肢もあるけど、料金が高額…1泊5万円以上したりする。だから、ゲストハウスの一択になると思う。笑



目的地に到着した頃には、外は真っ暗になっていました。
シーズン中は3時 〜 4時には日が沈んでいて、外には人口の光以外、全く明かりがありません。
長時間の移動で多少疲れていますが、もう少しでオーロラに出逢えると思うと頑張れます。




まだオーロラを鑑賞できていませんが、目的地に到着したことで少し達成感があります。笑
観光客が多いので、スウェーデン語より英語が多く飛び交っている様子はどこか新鮮でした。

ワーホリでスウェーデン生活を始めてから思ったことは、日常生活では英語よりもスウェーデン語が頻繁に飛び交っていること。









これらの写真は、レセプションがある本館内を撮影したものです。
予想以上に豊富なインテリアとデザインで溢れていてビックリしました!!
1人掛けチェアなんか座り心地抜群で最高ですよ!!
本館を隅々まで探検して、ぜひ北欧デザインに触れてみてください。
ゲストハウスの部屋と食事

ゲストハウスは3つの棟に分かれていました!!
一番奥がレセプションがある本館で、残り2棟が宿泊者専用になっていました。



筆者は宿泊者専用の棟に泊まりました。
キッチンが備わっており、持ち込み or 売店(ゲストハウス 本館)で買い込んだ食材を保管・料理することができます。


実際に宿泊した部屋の写真がこちらです。
これまでに泊まってことがあるゲストハウスの中で一番きれいでした!!
複数人部屋にはなりますが、清潔ですので安心して滞在することができると思いますよ!

本館のレセプションすぐ近くに売店の入口があります。
雑貨・防寒具・食材・おやつ・コーヒー・軽食などが販売されています。



軽食とはいっても、実際はサンドイッチの一択になります。笑
それ以外の選択肢として、併設されているレストランとBarもあります。





まずは、Barから紹介しておきます。
実際に入ってみると、それなりにオシャレで雰囲気も良いです。


気になるメニューですが、アルコール類とおつまみが中心でした。
メインで注文できる物はハンバーガーとピザしかありませんでした!!笑
連日だと少しきついものがありますが、たまには好きな物を好きなだけ食べてしまいましょう!

レストランにも入ってみることにしました。
Barは階段を下った地下にありますが、レストランはそのまま直進して入りましょう。


Barに比べて少し値は張りますが、その分少し贅沢な気分で楽しむことができます。
ちなみに、朝・昼はブッフェスタイル、夜はコース料理を提供しています。
シンプルで整っている、北欧らしい空間がステキなレストランです。


伝統的なスウェーデン料理を堪能することができます。
都会でおいしい国民食を探すのって意外と難しいですが、ここではそれができますよ!!

透き通った空と美しい大自然にキャンドルの灯りが幻想的です。
何も考えず、こんな景色を眺めながら過ごす朝は素敵だと思いました。笑
果たしてオーロラを鑑賞することはできるのか
夕食後、フィーカをしながら少し休憩しましょう。
寒い外でずーっと待っている必要はなく、鑑賞できる時間帯は大体決まっているようです。
どうやら、オーロラが発生しやすい時間帯は20時以降になることが多いそうです。

アビスコに到着時、天候が悪くて吹雪いていたり、曇っていたりしましたが…20時になる頃にはすっかり天候も落ち着いていました。
晴れ・太陽活動が活発でさえあれば、人口の光がほとんどないこのゲストハウスは、オーロラ鑑賞をするための条件を満たしていることになります。
そのため、ゲストハウスから一歩外に出れば出逢える環境になります。
片道12時間以上かけて、北極圏にやってきた筆者の運命は…

手間もお金もかけたんだから、絶対にオーロラに出逢えるはず!!
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